第18回 総裁選について
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総裁選とは、自民党の総裁を決める党内選挙のことです。党内選挙ということは、当然、自由民主党員でなければ参加できない選挙であるため、政党に属していない方にはあまり興味のないことかもしれません。しかし、現在においては、この自民党の総裁選で選ばれた人物(党首)がそのまま日本の総理大臣になるわけであり、日本国民にとっては、知っておいて損はないだろうということで、簡単に説明します。
【自民党総裁選出方法】
* 票の総数は703票。
《内訳》
1人1票の(衆参合わせて)国会議員分が403票。地方票が300票。
(地方票は2年間以上、党費を納めている党員が有権者。全国47の都道府県連に3票ずつ割り当て、残り159票を各都道府県連の党員数に応じて配分。これを党員投票結果に応じて各候補者に、比例配分する。)
* 総裁選に立候補するには、自民党所属の国会議員であり、さらに20名以上の国会議員からの推薦が必要。
* 投票日は、9月8日告示、9月20日投票と決定。
* 国会議員投票は9月20日に党本部で実施され、地方票と同時に開票。
第1回投票で過半数(352票)を獲得した候補がいなかった場合は、上位2候補による決選投票が国会議員によって行われる。
決選投票に持ち込まれると、地方票では苦戦していた2位の候補者が国会議員だけの決選投票で逆転するといった展開もあり得る。
ちなみに総裁任期は3年間。今回選ばれる新総裁は2009年9月までの任期があり、最大2期務めることができる。