第12回 市町村合併とは
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現在、町田市の最も近隣市である、相模原市では市町村合併に向けて取り組んでいます。ではいったいこの市町村合併とは何なのか?経過を含め簡単に説明いたします。
《市町村合併とは何か?》
合併には新設合併と編入合併の2種類があり、地方分権や高齢化対策、効率化などを理由に政府は市町村合併を推進しています。
《市町村合併の経過》
明治21年には71,314もの町村が存在していました。近代的地方自治制度である「市町村制」の施行に伴い、行政上の目的(教育、徴税等)に合った規模と江戸時代から引き継がれた自然集落との隔たりをなくすために、約300~500戸を標準規模として合併をし、町村数は約5分の1になりました。【明治の大合併】
戦後、新制中学校の設置管理や市町村消防、社会福祉などの新しい事務が市町村の事務とされ、能率的処理のために規模の合理化が必要なり、昭和28年の町村合併促進法と昭和31年の新市町村建設促進法によって、「町村数を約3分の1に減少することを目途」とする町村合併促進基本計画の達成を図り、市町村数はほぼ3分の1になりました。【昭和の大合併】
そして現在、平成7年に合併特例法を改正し、平成17年3月31日までに合併をすれば、市になるための要件緩和や財政の優遇措置などをして合併を推進しており、現在、約2,800の市町村となっています。【平成の大合併】
他にも合併してのメリット・デメリットなどありますが、大切な事はこれから市民一人一人が市政に関心を持ち、自立した発言・建設的な提言をするべき事だと考えます。