第54回 激甚災害について
時事コラム の記事一覧
改めて、この度の能登半島地震で被害にあわれた方にお見舞い申し上げ、お亡くなりなられた方々に哀悼の意を表します。
昨今、大きな災害が発生すると、政府は災害の起きた地域に対し、激甚災害指定を宣言します。今回は、激甚災害指定について簡単に説明します。
激甚災害とは
地震・台風・豪雨などの被害が激しく、被災者や被災自治体に対して特別な助成を行うことが必要と認められる大災害に対して、政府が指定する制度。
地域を特定せずに災害そのものを指定する『本激』と市町村単位で災害を指定する『局激』の2種類がある。
指定されると
- ・被災自治体の、道路などの早期復旧支援のため、復旧事業に対する国の補助金を引き上げ、財政負担が軽減する
- ・中小企業者に対する補償の特例や特別の財政助成措置が行われる。
これまでの指定事例
阪神淡路大震災、新潟県中越地震、東日本大震災などが指定されており、昨年(令和5年)は、8月の中国近畿地方の台風7号や台風12 ・13号が指定されており、災害の多い日本を象徴するように、毎年数件は必ず指定がされています。
改めて、防災備蓄を見直し、大災害に備えましょう!