第53回 次期教育プランについて
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町田市教育プランは、町田市の公教育の方向性を示す重要な計画であります。来年度(2024年度)より4期目となる教育プランが策定されます。そこで今回は、一般質問でも取り上げた次期教育プランについて、教育委員会の考え方についてお伝えします。
現在の教育プランの総括と取り組むべき課題について
- 「えいごのまちだ」や「ICT教育」など保護者のニーズが高いことから、未来を見据えた学びを推進していく必要があると考えている。
- 不登校児童・生徒や特別な支援を必要とする児童生徒が増加していることから、一人ひとりの学びを保障する必要があると考えている。
- 町田市の人口推計では、2025年以降人口減少の予測、また学校施設の老朽化が進んでいるため、学校施設の機能や性能の確保及び維持費の縮減が求められていることから、学びの環境を整備する必要があると考えている。
- 教員の働き方改革の取組みは、更なる推進が求められている。また、地域が一体となって子どもたちの学びや育ちを支える環境づくりが求められていることから、学びを支える体制づくりが必要であると考えている。
次期教育プラン2024-2028の方向性は
国の方針や、児童生徒、保護者、教員のアンケート調査、町田市が取り組むべき課題から、教育目標を「自ら学び、あなたと学び、ともに創る町田の未来」とした。その実現に向け、全市民が「学び続ける力」を基本方針、施策に組み込む。
●重点事業の基準として3つの視点
- 児童生徒、保護者、教員、市民の立場に立って必要とされる事業を考える「デマンドサイドの視点」
- 社会的な価値観などの変化へ柔軟に対応する「経営の視点」
- 町田市ならではの特徴を活かした教育を目指す「市の独自性の視点」
この3つの視点で計画を作る。
●社会環境の変化や課題を踏まえ、4つの基本方針を
「未来を切り拓くために生きる力を育む」
「一人ひとりの多様な学びを推進する」
「将来にわたり学ぶことのできる環境を整備する」
「地域とともに学ぶ力を高める」
とした。