第32回 ローカルマニフェスト
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本年2月21日は町田市長・市議会議員選挙が行われます。国では政党のマニフェストが盛んに論じられています。地方自治体にとっては、いわゆる“ローカルマニフェスト”を打ち出すことが政策本位での政治の実現のために必須となっています。
今回は、ローカルマニフェストについて簡単に説明します。
【ローカルマニフェストとは】
英国が発祥で国の政党や政治家が主張することをまとめた公約集を『マニフェスト』と言い、地方自治体の首長候補者が作る、『政策目標』『財源』『達成時期』などについて“数値目標”を定めたものを『ローカルマニフェスト』と言います。
【マニフェストサイクルとは】
“数値目標”が定められたローカルマニフェストが作成されて、それを基に選挙を行い、政策が実行される、それを市民の目で検証することを続けることを言います。
『選挙→政策実行→検証→→選挙→政策実行→検証』
【マニフェストサイクルはなぜ必要か】
地方分権が叫ばれている今、地方自治体(市町村)は自らで考え、自らで決定をすることが多くなってきています。自分たちの街が将来においても住みよい、誇れる街であるためには、公共の運営が重要となってきます。
これからは公共については役所に“おまかせ”するのではなく、我々市民も行政のパートナーであるという意識を持ち、公共経営にかかわっていく必要があります。
マニフェストサイクルを続けて行くことで、地方政治や地方行政の質が向上することにつながり、質が向上することで、市民へのサービスも向上して行くと考えます。