第1回 票数のこと
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これからの時代は一人一人が政治にしっかりと意見が言えなければいけません。そのためには政治に関心を持つことから始めなければいけません。私は政治に関して未熟な所はありますが、分かりやすく皆様に政治を伝えていこうと思います。
さて今回は票数について。
今回、町田市長市議会議員選挙が無事終了しました。
さて、投票結果を見まして、皆さん疑問に思ったことはありませんでしょうか?
そうです、「1234.567票」この小数点以下の票数です。
何で1人1票なのに?誰か半人前の成人でもいるの?そんなことを思ってしまいますよね。
やはり、政治を知ってもらうには投票から、ということで、今回は小数点以下の票数について、分かりやすく説明致します。
まず、この小数点以下の票のことを『あん(按)分票』といいます。これは、同姓であったり、同名であったりする候補者がいた場合、その一方しか票に名前が書き込まれていない票のことです。
例)
若林あきよし 若林イチロー この2人の候補者がいます。
投票用紙に『若林』としか標記されていなかった場合の、この票の事です。
こういった票は、開票時に立会人に確認を得てから、選挙長が『あん分票』として最終的に判断を下します。
では、この『あん分票』の分け方について説明します。
『あん分票』以外の票の開票終了後、その候補者ごと取った票に応じて分配します。
例)
若林あきよし2000票 若林イチロー1500票の場合、2人で取った票は3500票。
『あん分票』は30票あったとします。これを分けると
若林あきよし候補者には
2000÷3500×30=17.142(小数点以下第3位まで)
若林イチロー候補者には
1500÷3500×30=12.857(小数点以下第3位まで)
ということで、各候補者に17.142票と12.857票が振り分けられるのです。
このように、出来るだけ投票に参加した人達の一票が無駄にならないようにしているのです。以上、小数点以下の票『あん分票』についての説明でした。お分かりいただけましたでしょうか?
ちなみに最終の投票結果が同数の場合は、くじ引きで決めるんですって。